夜行列車に連結された、サロンカー オシ16

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夜行列車に特化したサロンカー

現在は、定期で運行される寝台特急と呼べるのは、サンライズだけとなってしまいましたが、新幹線が開業するまでは、九州特急とは別に東京〜大阪を結ぶ夜行急行が多数運転されていました。

電車による座席急行の他、寝台列車を連結した夜行列車も多数運転されていました。

その中で、急行彗星には、サロンカー【当時の国鉄の名称】と呼ばれる、軽食堂車が連結されていました。

時刻表にビュフェのマークが付いているのを確認いただけるかと思います。

昭和38年時刻表

ちなみに、この時期銀河は、座席車が付く編成ですが、彗星は全車寝台列車であり、車格の上では、戦前の15・16列車の栄光は彗星が受け継いでいるように見受けられます。

 

急行彗星と北斗に連結された

サロンカーは、6両のみ製造され、3両は彗星に、もう3両は電気暖房装置を取り付けて、北斗に連結されました。

彗星に連結された。オシ16は、1〜3、北斗用は、電気暖房設置のため200番台とされ2004〜2006の番号が付与されました。

オシ16は、いずれも旧型客車の台枠を活用して製造された車両であり、0番台は乗り心地改善のため、台車をTR47に振り替えていましたが、十和田編成に連結されるオシ162000番台は、オ級に収まらないことからTR23【オハ35等に使われた台車)としたため、乗り心地の点では劣っていたようです。

オシ16は、旧2等車の台枠を利用して、10軽客車同様の軽量構造の車体を載せたもので、昭和37年3月に、高砂工場2両が改造で誕生しています。

当初は、電子レンジは搭載されていませんでしたが、同年の9月には設置されたとされています。

なお、床下に、冷房電源用の発電エンジンと、調理用電源発電機を個別に搭載していたそうです。

オシ16外観

上記の図を見ていただけると判りますが、窓側に片側に4人掛けの座席を、反対側は通路を挟んで1人掛けの椅子が並び、カウンターにも椅子が並ぶ方式で46人の定員となっていたそうです。

夜間は主に酒類を提供し、早朝はサンドイッチなどの軽食を提供できるようになっていたようですが、夜間と朝を含めてもせいぜい4時間程度の営業時間であり、どこまで利益を上げられたのかと思います。
オシ16室内1
オシ16室内2

回想の旅客車 上【交友社】から引用

 

改造で誕生した、ユニークな車両

列車誕生の契機などを、国鉄の部内誌、によりますと以下のように記述されていたようです。

少し長いですが引用させていただきます。

最近寝台車が増加してきて、夜行急行には寝台車が多く連結されるようになり、特に東海道・常磐東北などの幹線には寝台急行が走っているが、これらの寝台列車については現在まだ食堂車が連結されていない。
寝台車(中でも2等寝台車(注:現在のB寝台車))では寝台を造られてしまうと他に行き場所がなく、寝るには早い時刻でも寝台の中に入ってしまわなければならない。そして寝台急行では、特にこのなやみが大きい。そこで今後の客車食堂車としては、寝台列車に連結することを考慮して、できるだけ定員を多くし、寝台設置後に腰掛ける場所のなくなった乗客で寝るのに早過ぎる人がそこへ行って、‘簡単な物を食べたり、ソフトドリンクを飲んだりして、就寝までの時間を過ごすことのできるような食堂車が希望され、種々検肘された結果、このサロン・カー(オシ16形式)が生まれることになった。このサロン・カーは夜は上記のように使用され、朝になると朝食を出すことも考えで設計されている。

ということで、寝台車がセットされてしまうと行き場所がなくなる寝台利用者のための場所を提供するという意図から誕生したわけです。

結局、一般の食堂車以上に活躍が期待されるように書かれているサロンカーですが、彗星以外では上述の北斗以外には投入例はなく、新幹線開業後は、昭和40年の時刻表を参照しますと急行北斗、昭和40年11月の時刻表では、「第三 十和田」に連結されていますが、彗星に連結されていた3両は、新幹線開業後使っていた形跡が無いのですが、ご存じの方居られましたら是非ご教示願います。

s38東北本線

昭和38年10月時刻表から

s40東北本線

昭和40年11月時刻表より

 

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国鉄があった時代 JNR-era
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