新しい寝台車の話 

JUGEMテーマ:国鉄

試作された新しい寝台車

下記の写真を見てください、583系のモックアップのように見えますが何か違和感ありませんか?

私も最初見たときは、583系のモックアップがなんで新しい寝台とか書いているんだろうと思ったのですが、どうも違和感

よくよく見ると、中段寝台がそのまま上段寝台にくっつくように固定されていて、上段寝台も折りたたまず、何か荷物を無理矢理押し込みました感満載に見えます。

実はこの写真、国鉄の部内誌でRと言う一般向けに頒布していた雑誌の6月号で偶然見つけたものでした。
 

寝台車の写真

https://library.transport.or.jp/e-library/R/HTML/1971-06_R%28s46%29_5.html【閲覧にはパスワードの申請【無料)が必要です

 

記事の内容は以下のように書かれていました。

 

ボタン操作の寝台づくり


寝台の組立てと解体がボタン操作でできる寝台車が、今秋デビューします。

現在この作業にかかる時間は一列車で一時間半ほどで、お客さまにはご迷惑ながらその問待っていただくわけですが、ボタン操作になれば作業時間は大幅に短縮されます。この寝台車は十月からまず東京〜宇野間の急行「瀬戸゛に採用し。結果がよければ特急群にも使う予定です。

以上のように書かれていました。

そうなんです、これ実は比較用に作られたB寝台のモックアップなんです。

実際に採用された、14系寝台車は従来の20系寝台を省力化したタイプで、寝台幅を52cmから70cmに変更した以外は大きな変更はありませんでしたが、試作段階ではこのような電車式三段寝台の自動化モックアップも検討されていたんですね。

14系寝台

14系寝台車、寝台部分上昇時

14系寝台動作中

寝台中段を操作している様子、中段が降りてきて下段寝台の上部附近で固定するようになる。

2段寝台が誕生するのはこの3年後、昭和49(1974)年になります。
若い人だとB寝台というと70cmの2段式知らないでしょうから、寝台車は快適な車両というイメージを持つ方が多いでしょうね。
3段寝台の場合寝台の上下空間は73cmほど、2段式になって約1m確保できたので、多くの人は頭が支えることはなくなりましたが、3段式の場合設営されると、寝ているしか方法がなかったわけです。

 

583系を模したモックアップがあったと言うのは、私も知らなくて、今回偶然発見したという次第。

 

ただ、この記事では、「東京〜宇野間の急行「瀬戸゛に採用し。結果がよければ特急群にも使う予定です。」と書かれているのですが、実際には急行「瀬戸」がそのまま特急「瀬戸」になってしまい、乗客にしてみれば複雑な心境だったでしょうね。

 

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コメント

>>若い人だとB寝台というと70cmの2段式知らないでしょうから(後略)
客車の場合、むしろ3段式を知らない人の方が多いと思います。
近年で客車の3段式B寝台は、大阪(後に京都)−(伯備線)−出雲市間を結んだ臨時快速【ムーンライト八重垣】に平成13年夏まで連結されたのが最後ではないかと思いますが、それ以外は定期も臨時も電車寝台以外は全て2段式です。

  • 清水広
  • 2019/03/29 19:09
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